• そんなカルピス美味しくない

    純度というものがある。

    自分の脳内に浮かんだ
    なにかを原液だと考えてみる。

    きっとそれを表現するために、
    新しい技術を身につける必要はない。

    違う、必要はある。
    けど、順序の問題である。

    技術を身につけてから
    表現しようとすると、
    純度が薄まっていく気がする。

    だからとりあえず純度100%で、
    今できることで表現してみる。

    その後にこんな技術があれば
    と、思えばそれを身につければいい。

    方法にこだわって
    より美味しくと考えている時間が
    純度を薄めていく気がする。

    そんなカルピス美味しくない。

    けど、カルピスは
    原液だと飲めたものではない。

    美味しく飲もうとすると、
    適度に薄めることも大事である。

    支離滅裂である。

    つまり脳内原液は
    多少薄める必要があるのかも知れない。

    でも自分の脳内を表現する時に
    美味しい必要があるの?
    と考えるとよくわからない。

    ただ薄いより濃いめが好きである。
    自分は。

    あとカルピスが大好きである。
    自分は。

    ペットボトルより
    水で割るカルピスが好きである。

    結局のところ自分の脳内原液が
    濃い場合はそれを薄めればいいし
    もし薄い場合は原液をたせばいい。

    その塩梅が
    美味しいカルピスを作る秘訣である。

    ちなみに迷走は得意である。

    書き終える頃には
    純度と濃度の違いって何だろうと
    何ひとつわかっていない自分が
    またどこかへ走っていくのである。