小学校のころ
数ヶ月だけ学研に行った。
ずっと学研に行くふりをして
友達と遊んでいたことがバレて
親と先生にとても怒られた。
なぜか最後に
もう一回来なさいと言われて
何もすることがないまま
ただただ座っていた。
その日マイちゃんという
一個上の女の子も来ていた。
帰り際
先生とマイちゃんが話をしていた。
先生の子ども今日誕生日やねん。
へー、何歳?
10歳!だから天才なんやって。
へー、ほな去年はくさかったん?
マイちゃんは淡々と
特に笑わずにそう言った。
先生は黙っていた。たぶん。
というか
僕はマイちゃんに感動して
先生が何と言ったか覚えていない。
マイちゃんは
どんな大人になってるのだろう。
その日から会ってないけど。